だれもしらないおとぎ話。

いつもどこかで恋してる

テニミュに生きる、青春学園のみんなと、私。

タイトルの通り、ミュージカルテニスの王子様の話をします。青学9代目のみんながあのきらきらした世界で息をし始める前に、一度自分の気持ちをまとめておきたいと思って。でも思いっきりこじらせてるしただの懐古厨だし何なら元アンチだし多分何も面白いところは無いと思うので、それでも大丈夫だって思える人だけ、この話を聞いてあげてください。特に7代目の青学が好きな人にとって不快なことも書くかもしれないので、ちょっとでもむかむかしたら引き返してほしいです。
うじうじしてるし、すごく鬱陶しいけれど、一応最後は、テニミュが、青春学園が大好きなんだってきもちで終わるつもりなので、ご容赦ください。

 

くだらないかもしれないけれど、私にとってはずっとぐるぐると頭の中で渦巻いていた、テニミュの話。

 

 

「初めまして」と「卒業」 

私が初めてテニミュを観に行ったのは2ndシーズンの関東立海公演。分かる人には分かると思うんですが、この公演、6代目青学の卒業公演でした。


正直、2次元を3次元に表すことなんて絶対に不可能だと思ってた。それなのにどうして観に行ったのかっていうとこれまたテニミュに特に興味の無かったお友達が『春の大運動会2012』を観に行って「案外面白かったよ」って言っていたのを聞いたから。そうなの?って思って話を聞いて見たら、そのお友達のこれまたお友達がチケットを余らせてるんだって。「気になってるなら譲ってもらえるか聞いてみようか?」の言葉にもびっくりしたし、「好きな役者さんが今回で卒業だから、全国全部の公演回ってるんだって」って言葉には唖然とした。でもまあチケットが余ってるのはもったいないし、これもまた縁なのかなあと思って、人生で初めて、親の同伴なしで県境を越えた。夜行バスにも乗った。この時は、観に行ってみて「やっぱりね~」って「まあ面白かったけどこんなもんだよね~」くらいのことを言うつもりでした。ほんと、今思えば何様だよって感じです。

そんな何様は、舞台の上に生きる王子様に完全に心を奪われたのです。正直公演内容のことはあんまり覚えてなくて、ただそこに王子様が存在するってことでいっぱいいっぱいだった。DVDが発売されて改めてゆっくり見ることが出来てやっとどういう話だったか思い出したくらいで。会場に響き渡る力強い歌声が、私の大好きな青春学園の強さを表してた。

飛び散る汗も、苦しい息遣いも、ぜんぶぜんぶ私の憧れ続けたきらきらした青春の世界で、『テニスの王子様』が好きだってことに加えて、『ミュージカルテニスの王子様』のあの熱が好きだと思ったんです。幕が下りて、手が痛くなるくらい拍手をしたのは初めてだった。


王子様たちが一人ずつ頭を下げて袖にはけたと思ったら、また新しい音楽と一緒に舞台上に返ってくる。手に羽根みたいなの付けてるし、なんだこれ、なんだこれ!?って思いながら、でもすごく楽しい曲調だったからいちばん最後にこんなわくわくする歌で舞台が終わるのいいな~って思ってた。そんな呑気なこと考えてた。そしたら、王子様がぴょーんとこっち側に降りて、え!!!!!?????びっくりしてる間に皆通路を走ってくるし、なんとなんと私の席は横も後ろも通路だったので、いろんな人が通っていくの。最後にすごい爆弾落とされた!って思いながら、無意識のうちに菊丸英二くんを探してた。私の永遠の王子様。ゲンキンな夢女子なので、折角ならって。でも、見つけた菊丸くんはずいぶんと遠くにいて、そんなうまいこといかないよねって諦めて、その瞬間に、菊丸くんがこっちに走ってきた。頭の中まっしろになりながら手を振ったら、立ち止まってにっこり笑って手を振ってくれて、ボロボロ泣いた。生きてた。ずっとずっとどうしようもなく大好きだった私の王子様が、生きてたって、そう思った。

掌返す、って本当にこういうことだと思うんですけど、一緒に行ってくれた友達に帰り道ずっと「無理だ」「生きてた」「菊丸ちゃんが!」「可愛い」って泣きついたし、友達はテニス原作自体もあんまり知らない人だったけど、「誰か来た!って思っておかゆの顔見たらびっくりするほど幸せそうで、(この人が菊丸ちゃんか~)って思ったよ」って笑われました。あまりにも分かりやすい。でも、ずっと焦がれ続けた王子様たちが目の前に存在していて、本当に幸せな時間で、また会いたいな~って思った。思って、気付いた。もう会えないんだって。

 

お家に帰ってから、「卒業」の意味をちゃんと調べた。私が恋をした菊丸英二にはもう二度と会えないんだって分かって、どうしてだろうって何度も思った。その後に『Farewell Party*1』のチケットをライブビューイングだったけど手に入れて、ちゃんとお別れしようと思って映画館に向かって、そのコンサートの中の演出のひとつに心臓を握りつぶされた。
ステージの真ん中にリョーマが立ってて、歌い始めたのが『ROAD』。そのリョーマを囲むようにして制服姿のレギュラー陣が登場して、一列に並ぶ。その後ろに、レギュラージャージを着た新青学が並んで、6代目と7代目が手と手を合わせて入れ替わるんです。初めましての準備なんかひとつもしてなかったし、青春の色をしたレギュラージャージを着た新しい青学を、6代目の皆が制服姿で見つめているその姿だけで、涙が止まらなかった。あの時の私にはあまりにも残酷だった。だって泣いてるんだもん。私の大好きな青学のみんなが、天を仰いで、俯いて、まっすぐに新青学を見つめて、泣いてるんだもん。客席から新青学へと飛んだ「頑張れ!」の声に、共感することは出来なかった。誰が悪いわけでも無くて、ただ私が準備しきれてなかっただけ。でも、私の知ってるリョーマが、私の知らない青春学園メンバーと歌ってる姿を、見てられなかった。だって、「だけど今は横一並び、手を握り合い喜び感じ合える距離さ*2」って、言ったくせに。まだ並んでいてほしかった。せめて、この卒業式が終わるまで。

そうやって結局、ちゃんとしようって思ったお別れは全くできなくて。私はテニミュを離れました。たった一回公演に行っただけのくせにって思う人、すごくいると思います。でも、たった一回だったから、一回しか行けなくて、悔しさしか残らなくて、だからこそこんなに引き摺っちゃたんだろうなあって。私にとっての青春学園中等部の12人は、彼等しかいないからって思ってたんです。全国への切符を手に入れた彼等に、全国大会で戦ってほしかった。

 

偶然の再会

それから、月日が流れて、今までより公演に行きやすい場所に住み始めても、私がテニミュを観に行くことは無かった。ただ、6代目の菊丸英二くんを演じていた小関くんのことは追いかけ続けてたから、舞台に行く習慣はあって、そんな時に、ひょんなことからテニミュに再会した。履修していた大学の講義で、テニミュが取り扱われたんです。ちょっとわくわくした、だって、テニミュの持つあの熱がやっぱり好きだったから。でも、映像を観るってなって、流れてきたのが『Dream Live2014』で、しかも『誰にも見えない糸』からの『最後のゴールデンペア』で、先生私のトラウマ知ってるの???って本気で思った。そんなピンポイントにえぐられることってある!?(笑)黄金ペアのおたくだから、何よりも新しい「黄金ペア」を受け入れることができてなかったの。
授業だから、観たくないです!って教室飛び出す訳にも行かないし、観た。流石に卒業から二年経ってたし、6代目を思って泣くまではいかなかったけど、ドリライやっぱ楽しそうだなあ~、くらいで、あの時ほどの心を揺さぶられるような気持にはなれなくって、でも、

 

「おーいし、きっとラストだ、ここに来るのは!」
「うん、俺たち、これからもずっと黄金ペアだぞ!」
「もち!」

 

って、涙をこらえながら歌うふたりを見た瞬間、どうしてだか分からないけれど、黄金ペアだ、って自然と思えたんです。私が初めて出会った菊丸と大石ではなかったけど、でも、ああこの二人も必死にこの世界で生きてたんだなあって。本当の本当に最後のときに、「最後だ」って歌うの、くるしいよね。私も、聞くのがすごくつらかった覚えがある。テニミュを愛してた6代目を知ってたから。そしてきっと、7代目のみんなの涙も、同じなんだろうなって、テニミュを愛して、くるしいこともつらいことも乗り越えて、舞台上にきらきらした世界を届けるために、必死だったんだろうなって、わかった途端に、頑なに7代目を受け入れなかった自分は、ばかだったなあって思えた。あんなに6代目を最初から見届けられなかったことを後悔したくせに、7代目を最初から見届けられる機会を自分から手放したんだってことに、初めて気付けた。本当に本当にもったいないことしたなって、心の底から思ってて、とりあえず2nd関東立海公演までしかなかった私のDVDの棚に、比嘉公演以降が増えました。きっと6代目が卒業したころの私に言ったって伝わらないことだけれど、また私が出会えるまで、舞台の上に生きてくれていた7代目に本当に感謝したんです。

 

そして偶然って重なるもので、そんな風に思ってた私のもとに流れてきたツイートが、8代目菊丸英二を演じている本田礼生くんの呟き。11月28日の、菊丸英二くんの誕生日に、「菊丸っぽく撮ってみました☆」って写真付きであげてくれたそれが、TLに流れて来て、また私の知らない菊丸が生きてるんだって思ったら、観に行かなきゃって。今度こそ見逃しちゃダメだって思って、気付いたらチケットを取ってた。そうやってまた「初めまして」をした青春学園のみんなは、やっぱりきらきら輝いてて。ここにたどり着くまでに随分と時間がかかって、結局8代目のことだって山吹、ドリライ氷帝しか見届けられなかったけど、でもたった1公演しか行けなかったあの時よりは、ずっと気持ちは落ち着いてる。千秋楽のあの日、あの場所で、8代目を送り出せたことも、理由のひとつかもしれない。

 


もう一回、「初めまして」

 

 6代目菊丸英二を通して、演じていた小関くんのことも好きになって、その後もずっと追いかけ続けて、いろんなお仕事を見た。どんな役でも輝いてたし、かっこよかったし、やっぱり好きだなあって思ったけど、どこか面影を探している自分もいて、それがすごく苦しかった。新しいお仕事が嬉しくて、頑張ってほしいって思ってたけど、それと同時に、もう二度と会えないんだなって言うことを突きつけられているような気がしてた。
でも、さっきも書いたけど私がこんなに引き摺ったのはやっぱり最後のその日をこの目で見届けられなかったこと、好きだって伝えられなかったことが大部分を占めていたんだろうなと、それが理由でちゃんとお別れが出来なかったんだろうなと思ってて。でも、この間ちゃんと伝えられたんです、「小関くんの菊丸が本当に大好きでした。」って。うんってしっかり頷いて笑ってくれたのを見て、憑き物は落ちたみたいだった。伝えられる時に伝えなきゃいけないし、会える時に会いに行かなきゃいけないって、私はテニミュを通して実感しました。

 

皆が7代目の話ばっかりするのが寂しくて、いつか6代目のことを忘れ去られちゃうんじゃないかってすごく怖くて、でも、テニミュの舞台上に彼がいる時間が終わってしまっても、彼がいた事実は何も変わらないから、新しい青学が息をし始めるからって、私の大好きな青学が消えちゃうわけじゃない。こせきくんの菊丸をずっとずっと好きでいながら、まりおくんの菊丸のかっこよさにどきどきして、れおくんの菊丸に魅力を感じる事は、なんにも矛盾してない。好きな人が、増えるだけなんだよって、やっと気付けました。これに気付くのに随分と時間がかかってしまったから、7代目のことはまだまだ分からないことだらけだし、8代目のことも最初から応援できなかったけど、でも、今こうして気付けて本当に良かった。どんなに6代目がいとしくても、今目の前で生きててくれる青学が、まぶしくて仕方ない。

 

だから、9代目に会えるのが、今はすごく楽しみです。初めて私が、一番最初から見届けていける青春学園の皆との出会いもきっと、熱くてきらきらな舞台の上で。

*1:6代目のための卒業式。

*2:6代目のための青学バラード「Good Bye Today」の一節。6代目とあまりにもリンクしてて、何度聞いても泣いてしまう。

誰かを応援するということ―舞台「チア男子!!」を観て

▶︎▷Live Performance Stage チア男子‼︎

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@AiiA 2.5 Theater Tokyo 12/9~12/18

 

12/9に舞台「チア男子!!」を観劇してきました。初日の幕が開けるまでの公式さんからの供給がかなり手厚くて、LINE LIVESHOWROOMを使っての生配信、2.5次元フェス(仮)でのコール&レスポンスの練習、FRESH!舞台公式チャンネルでの配信、そしてこれらで聞けるキャストの皆さんからの「絶対楽しい!」って言葉。正直期待値は爆上げだったし、幕が上がるその瞬間までずっとずっとどきどきしてた。

 

でも、この舞台はそのマックスまで上がりに上がり切った期待を更に超えて来るくらい楽しかった!!「あなたもきっと笑顔になる!!」のうたい文句通り、ほんっとにずっとずっと笑顔でいられたような気がするんです。もちろん、キャラクターそれぞれの悩み、苦しみが描き出されて、葛藤する心を歌にのせてぶつけられる時はこちら側も胸が苦しくなるけれど、そのうえできらきらと眩しく輝く彼らの笑顔のなんと幸せそうなこと!本当に本当に最高の舞台。こんな形容詞でしか伝えられないのがもったいないくらいにきらきら眩しくて熱くて、胸が苦しくなるような青春があるあの舞台を、お願いだから皆に観に行ってほしい、そんな気持ちをぶつけるために久し振りにはてなブログを開きました。一応核心に触れるようなネタバレは避けるつもりなんですが、もし既にこれからチア男子の観劇予定があって、ほんの少しでもネタバレ見たくない!って人はご注意ください!

 

道道場の長男・晴希は大学1年生。
姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。
しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、
怪我をきっかけに柔道部を退部。

同じころ、一馬もまた柔道をやめる。
一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の男子のみの
チーム結成を決意したのだ。

それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、
チームは学園祭での初舞台を目指すが……。

 

(「チア男子!!」公式パンフレットより)

 

 不器用でまっすぐな男の子たちが、ただひたすらに、やっと見つけた「やりたかったこと」をみんなで成し遂げる。トップに立つことに少し恥ずかしがるハルに対して「あいつも主役だ、こいつも主役だ!」って言うカズ。応援することで主役になるから、ここにいるみんなが主役で、客席の私たちだって主役になれちゃう。全員が主役だって言葉通り、キャラクターは誰1人として脇役になんてならなくて、ひとりひとりにきちんと焦点を当てて描き出してくれるから、全員が顔を見合わせて笑うその瞬間が、何よりも幸せな気持ちでいっぱいになるんです。

 

自分の目的のためにみんなにチアを「やらせてる」んじゃないかって悩むカズも、姉との約束に縛られて前に進めずにいるハルも、自分の言葉によって誰かを傷つけることを怖がる溝口も、変わりたいのに変われなくて悩むトンも、なんでも出来るイチローに対してコンプレックスを抱く弦も、努力してもなかなかうまくいかないことを見つけて「悔しい」という感情を抱くイチローも、過去の事件でスタンツを怖がる翔も、みんなみんな、本当に不器用で、いつだってひとりで抱え込んでるから、観ていて本当にもどかしかった。でもその葛藤を丁寧に描いてくれるからこそ、最後の笑顔が一際輝くんだなって。

ひとりにあてる時間が長いから、話の展開のスピードは結構早いんだけど、それでも置いてけぼりにならないのはたぶん歌がきちんとミュージカルの歌として機能してるからだなって。歌詞のひとつひとつに重みがあって、彼らの心の中を表現するのにすごく大切なものになってると思う。そしてキャスト陣の歌のうまいこと!まっすぐ心に響く歌が苦しい時もあるし、爽快な時もある。何かを成し遂げようとして全員で頑張ろうとする中で壁が立ちはだかって、でもそれをなんとか乗り越えて成功させる、そんな王道のストーリーだけど、そのおかげでわかりやすく泣けて笑えて、きっと終演後には「あ〜〜楽しかった〜〜!!」って気持ちになれると思います。わたしはそうだった!

 

そして舞台自体がすごく楽しいのはもちろんなんだけど、チアのシーンでのコール&レスポンスがこの舞台ならではで、舞台上のキャストに声を届けられる機会ってなかなか無いからめちゃくちゃ楽しいんです! 元々ジャニーズ畑の人間だから、煽られるの大好きだしC&Rなんて大好きに決まってるし、客席の声を受けて嬉しそうに笑う姿が何よりもいとしくて。チアやってるときのみんな、ほんっとにキラキラしてるんですよ。客席のみんなが「最後のキャスト」で、私たちがそこに座っていないと成立しない、完成の姿を見ることが出来ないこの舞台だから、ぜひとも、ぜひとも生で観て欲しい!!!「Live」Performance Stageなんです!アイアの天井に届きそうなほど高く高く飛ぶジャンプに圧倒されることができることなんて、きっとここ以外じゃ経験できないです!!!! 

 

私は本田礼生さんのおたくなので、基本的に推し定点してしまうんですけど、それを後悔するぐらいに舞台のあっちでもこっちでもかっこいいパフォーマンスが繰り広げられてて、目がいくつあっても足りなくて!そうそう、本田さんがすごくすごく動ける人だって知ってるだけに、失敗する演技とか、下手くそな演技がすごく自然なのにもびっくりさせられました。みんな稽古を重ねてここまでで完璧に出来るようになってるに違いないのに、そのバランスをわざと崩すって絶対こわいと思うから、「出来ない」もきちんと描いて成長を見せてくれる、そこもまたチアステの胸を熱くさせるポイントかなって。技が成功した瞬間のハルの笑顔、ちょ〜〜〜〜〜〜かわいいんですよ!!!!!!贔屓とかじゃないです!!!!!よっしゃ、ってガッツポーズ、思わず拍手してしまう。そんなシーンが何度もなんどもありました。

ほんとに、かっこいいパフォーマンスが好きだとか、ちょっと元気が欲しいなとか、なんでもいいから楽しい気持ちになりたいなって人とか、熱い青春の王道ストーリーが好きな人とか、とりあえず一回でいいから観てほしい。ちょっとでも迷ってるなら観ないと絶対後悔する!!!!キャスト陣の得意なものを披露するアンコールパフォーマンスもかなり見もので、あまりのかっこよさにちょっと動けなくなるくらい。役者さんが「自分」として舞台上でここまでめちゃくちゃかっこいい姿見せてくれる機会、なかなかないでしょう!!!!舞台の物語はもちろん、歌もダンスもチアもパフォーマンスもぜんぶぜんぶ詰まってて、お腹いっっっっっぱいになる!!

 

この舞台、特に私は「誰かを応援している人」に観て欲しくて。誰かを応援することって、物語の主役にはなり辛い。はたから見て主役に見えるのって、やっぱり「応援されている人」だから。私は私が好きなきらきらした景色を見せてくれる人を応援できるなら主役じゃなくたっていいと思ってたけど、でもさ、そんな応援してる人に「誰かを応援することで主役になれる」「ここにいる全員が主役だ!」って言われるの、びっくりするほど泣いてしまった。それを歌っているのは「ハル」であって「礼生くん」じゃないんだけど、でも時折「キャラクターと観客」を飛び越えて「キャストとファン」の関係性にダイレクトにぶつかってくる言葉があって、本当は観劇中、うれしいとかくるしいとか、いい意味で感情がぐちゃぐちゃだったんですけど、でも、でもね。なんども言うようですが、そんなぐちゃぐちゃをどっかに吹き飛ばすくらいの最高のパフォーマンスを魅せてくれるから!だからお願いします。どうか彼らの声がもっともっとたくさんの人に届きますように!!!!

 

最後に初日ダイジェスト映像と当日引換券の詳細へのリンクをぺたっとして、私は今日もチケットを握りしめてアイアに向かいます!

 

 

 

youtu.be

www.cheerboys-stage.com

 

 

ジャニオタいちねんめ?

2015.1.1に1歳の誕生日を迎えました。妹弟でも姪っ子甥っ子でもなく、私自身が。ジャニーズという、関ジャニ∞という沼におっこちてもう1年も経つんだなあ、なんてしみじみとしている今、ちょっとこの1年を振り返ってみようかしらと思い立ってなんだか流行っている?らしいはてなブログのIDを取得してみた。…のだけれど。中学の時からつけている日記帳が未だに一冊終わらないあたりから自分が筆不精なことは十分わかっているので、無理せず書きたいときに書いていこう、なんて思っていたらもう新年度が始まりそうです。いやあ、1歳と3ヶ月、になってしまった!

なんて書いてたらびっくりすることにもうすぐ2015年が終わります。筆不精にもほどがある、ぞ!(笑)

 

元々熱しやすい性格だったから、沼だと言われるあっちこっちに手を出しては見事にハマってきていた。けど、ジャニーズにだけはとんと興味がなかった。テレビをあまり見ない子だったのもあると思うけど、今になって昔を振り返って見ると、意外とジャニーズ自体に触れる機会は多くあったみたいで、あれ?私そのドラマ見てたや、あの人出てたんだ!?みたいなことがたくさん。残念なことに内容は見事に頭からすっぽぬけているけれど。

そんな感じだったのに、なんで今、なんでこのタイミングで、しかも関ジャニ∞だったのか、答えはきっと簡単で、「ライブに行ったから」なんだと思う。初めてのジャニーズのライブ、私にとっての未知の世界。そこに足を踏み入れることになったのは、二つ上の姉のおかげ。

「ライブ行く?」と、聞かれた時にはびっくりした。え、なんで私?と思ったけど、お姉ちゃんはもちろんお母さんも行くらしいし、それなら「チケットあるなら行く〜」なんて今にして思えばあんなに簡単にチケットを手に入れられたことがすごいな、と。そんなこんなで年始早々福岡に飛んで、初めてのライブへ!グッズに並んで、何を買うか姉と分担作業をしていたときに、うちわの存在を思い出す。あ、誰のうちわ買おうかな、と言う相談に対して、姉からの「あんたはヤスでしょ?」というお言葉。うん、確かに、その日はしっかりと青い服を着ていました。そんなこんなで安田章大さんのうちわを購入。家でライブDVDを見ているときは横山さんと渋谷さんと安田さんにキャーキャー言っていたのだけれど、購入したうちわのおかげ(せい?)で、私は安田さんが好き、と勝手に洗脳されて入ったライブではもちろん目は安田さんばっかりを追いかけていて、どんどん好きになる、どんっどん好きが積もっていく!あー、ちょっと、これはやばいんでないの。って、おもった、ような気がする。自分でも思うけど随分ちょろい。

 

でも、目の前であんなにきらきら輝かれて好きにならないはずがないんです。小さいころから「青春」に弱かった。みんながひとつにまとまって何かを作り上げる、達成する、そういうストーリーに弱かった。私もそういう物語の一員になりたかった。その憧れの対象がずっと物語のなか、文字や絵の上だったんだけれど、いつの間にか同じ次元まで降りてきていた。いや、二次元から三次元だから上って来たのか。彼らはきっと、いわゆる青春と呼ばれる時代をあのステージのうえで過ごしてきて、そして今もまだあの場所できらきら輝く青春を謳歌しているんのかなって思う。きれいなだけじゃない、泥だらけで、汗だくで、必死にしがみつく、そんな青春。ひどく眩しくて、うらやましくて、私なんかが手を伸ばしても届かないけれど、ライブに参加した時だけは会場全部巻き込んで楽しい気持ちを伝染させてくれる、そんな関ジャニ∞を、知ってしまったから。私はまだまだ知らないことばかりだけど、たぶん知らなくていいこともあるし、気儘に全力でジャニオタやっていければいいな、と、もうすぐ3年を迎える今やっとジャニオタとしてのスタンスが固まってきたところです。

 

楽しく楽しくそれから楽しく!好きを好きのまま抱えておくのにだいじなことをきっとそれだけ。いろいろ言ったけど、とにもかくにも安田章大が私の好みだったんですよね。ギャップが魅力な男前。これからもその笑顔で私を魅了してください。

 

まだまだ赤ん坊なジャニヲタは、今日も彼のかっこよさで生きています。

カレーライスを作るとき、

「それもう好きじゃん」「違います好きじゃないです!」

 
 と、いうやり取りをしたのが確か1週間くらい前。玉城裕規さんのブログをチェックし始めたと言った私に先輩がくださったお言葉。好きじゃないと思ってた。ペダステで理想の東堂さんを見て、そのバックステージでの玉城さんの姿になんだかよくわからないときめきを覚えて、YouTubeに落ちてる動画を漁ってエンドレスリピートしてたけど、好きにはなってないと思ってた。
 
好きだった!!!!!!
 
10月17日に玉城裕規さん主演の舞台「カレーライフ」を観劇してきました。行くつもりなんてなかったのに、直前にチケット探したら見つかっちゃったから!しかも初日!唐突に決まったから当日になっても現実味が無くて、その状態のまま劇場に入って席に座って、ーー舞台の上でケンスケとして生きる玉城裕規さんに心を奪われました。いや、もともと奪われてたけど、それを認めざるを得ないくらい最高の舞台を観てしまったから。
 
「大人になったら、みんなでカレー屋をやろう!」
祖父が亡くなった日、ケンスケ、サトル、ワタル、ヒカリ、コジロウ、5人のいとこたちが約束をした。"じいちゃんのカレー"の味が忘れられず、もう一度よみがえらせようと、5人は誓い合うのだった…。
13年後、大人になったら、なったケンスケは、ワタルを誘って、カレー屋の夢をスタートさせる。アメリカ・バーモント州に留学しているヒカリを訪ね、インドにいるサトルにも会いに行く。ケンスケとワタルはサトルとのカレー対決に勝利し、サトルと一緒に日本へ戻る。
やがて、ケンスケたちは沖縄に向かい、祖父のカレーのルーツに"黄金"が関わっていることを知る。さらに、コジロウの意外な出世の秘密も明らかになっていく。
カレー屋の夢は本当に実現するのか?そして、新しい"じいちゃんのカレー"は誕生するのだろうか!?
 
(カレーライフパンフレットより)
 
 
 いちばん最初に思ったこと。「玉城さんのシェフエプロン!」その次に思ったこと。「えっ!?踊るの!?」
 初っ端からサックスの演奏に合わせて踊る登場人物たちに驚かされた。なんだか思ってたのと随分違うけど、これから何が始まるのかわからなくて、ワクワクしたのを覚えてる。最初は本当に普通の若者の感覚だったケンスケが、いろいろなところを巡ってたくさんの人に出会って、少しずつその心が変化していく。いや、変化したんじゃなくて、小さな頃のケンスケが戻ってきたのかな。いつかどこかに置いてきた、純粋な気持ち。その気持ちと、それから旅の中で手に入れた、取り戻した"縁"を大切に大切に煮込んだカレーライスだから、じいちゃんの味を越えた新しいカレーライスを完成させることが出来たんだなって。
 観終わった後、どうしようもなくしあわせな気持ちになった。いとこ達はそれぞれの道を歩むために、ケンスケに手を振ってあの店を去って行くけれど、遠くにいたってみんなで作り上げた"いとこ風"カレーがある限り、いつだってあの場所で一緒にカレーを作っていると思うと、あのお店にはたくさんの幸せ、優しさ、あたたかさが詰まっているんだなって、そう思えた。ケンスケの、じいちゃんの、みんなの、カレー屋さん、是非とも行きたいんだけれど、どこにあるんだろう?
 
 この物語を通して私は確かにケンスケに恋をしていた。最初から最後までケンスケがかわいいんだよ。今時の若者らしかったり、無邪気だったり、あほだったり、寂しがりやだったり、お茶目だったり、いろんな表情を持っているケンスケを見事に表現する玉城裕規に惹き込まれた。
 
 個人的に好きなのは対チナツさんのケンスケなんだけど、「もしよかったら一緒にご飯とか」って誘おうとした途中でワタルと山川さんが帰ってきて全力でノート投げて悔しがったところとか、脈ありだと思ってたチナツさんに「チナツさんも一緒に沖縄行こうよ!」って言ったら「私彼氏いるから」って断られて「え、ちょっとプチパニック」って言うところとか、大変かわいくてはなまるあげたい。ケンスケくん、私を沖縄に連れてって!って感じ。
後はサトルとの料理対決で突然始まったケンスケとワタルのダンス(?)がなんていうかもうかわいいが振り切れてて優しい気持ちが溢れた。「うお、完食!」とか「えー!めっちゃ喧嘩してるー!?」とか、そういう、多分台本にある台詞なんだろうけどすごく自然に、ぽろっと溢れたように言う言葉が端々にあって、それがなんだかケンスケが今目の前でで生きていることを感じさせられて、余計に愛しさを爆発させました。ここまで読んでわかるかも知れないけれど、私はケンスケに対してジャニヲタでいうところの所謂「本気愛」を拗らせはじめています。業が深い。
 
 だって「彼女のお父さんが飲食店のチェーンをやってるから調理師の免許とればなんかうまいこといくかなって思った」って理由で調理師の専門学校通って、しかも入学してすぐ振られたのにちゃんと卒業しちゃうケンスケくんに愛しさを感じない人はいるのか!?高校の時の彼女との将来を考えて調理師を目指したケンスケくんと結婚できたらきっとしあわせだよ。もしかしたら、心のどこかでじいちゃんのお店のことがあって、決めたのかも知れないけれど。その辺は語られていないことだからわからないね。
 
 どうしてもひとりを贔屓して物語を見てしまう節があるのでケンスケに偏った感想になってしまうけれど、登場人物達みんなみんな魅力的で、だからこそみんなが納得のいく物語の結末になって、本当によかった。この物語だったから観劇後にあれだけの幸福感と満足感に満ち溢れていたんだと思うし、安心して観られるって大切だなあと、そう思えた舞台でした。
 
 そんなこんなで、ケンスケっていう素敵な青年に出会えたことと、舞台カレーライフに大満足したお話でした。
 
ーー「カレーライスを作るとき、無闇やたらと幸せな気分になることがある。」
 
今度、泡盛入りラフテーカレー(http://housefoods.jp/recipe/rcp_00013251.html)作ろうと思います。