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だれもしらないおとぎ話。

いつもどこかで恋してる

テニミュに生きる、青春学園のみんなと、私。

タイトルの通り、ミュージカルテニスの王子様の話をします。青学9代目のみんながあのきらきらした世界で息をし始める前に、一度自分の気持ちをまとめておきたいと思って。でも思いっきりこじらせてるしただの懐古厨だし何なら元アンチだし多分何も面白いところは無いと思うので、それでも大丈夫だって思える人だけ、この話を聞いてあげてください。特に7代目の青学が好きな人にとって不快なことも書くかもしれないので、ちょっとでもむかむかしたら引き返してほしいです。
うじうじしてるし、すごく鬱陶しいけれど、一応最後は、テニミュが、青春学園が大好きなんだってきもちで終わるつもりなので、ご容赦ください。

 

くだらないかもしれないけれど、私にとってはずっとぐるぐると頭の中で渦巻いていた、テニミュの話。

 

 

「初めまして」と「卒業」 

私が初めてテニミュを観に行ったのは2ndシーズンの関東立海公演。分かる人には分かると思うんですが、この公演、6代目青学の卒業公演でした。


正直、2次元を3次元に表すことなんて絶対に不可能だと思ってた。それなのにどうして観に行ったのかっていうとこれまたテニミュに特に興味の無かったお友達が『春の大運動会2012』を観に行って「案外面白かったよ」って言っていたのを聞いたから。そうなの?って思って話を聞いて見たら、そのお友達のこれまたお友達がチケットを余らせてるんだって。「気になってるなら譲ってもらえるか聞いてみようか?」の言葉にもびっくりしたし、「好きな役者さんが今回で卒業だから、全国全部の公演回ってるんだって」って言葉には唖然とした。でもまあチケットが余ってるのはもったいないし、これもまた縁なのかなあと思って、人生で初めて、親の同伴なしで県境を越えた。夜行バスにも乗った。この時は、観に行ってみて「やっぱりね~」って「まあ面白かったけどこんなもんだよね~」くらいのことを言うつもりでした。ほんと、今思えば何様だよって感じです。

そんな何様は、舞台の上に生きる王子様に完全に心を奪われたのです。正直公演内容のことはあんまり覚えてなくて、ただそこに王子様が存在するってことでいっぱいいっぱいだった。DVDが発売されて改めてゆっくり見ることが出来てやっとどういう話だったか思い出したくらいで。会場に響き渡る力強い歌声が、私の大好きな青春学園の強さを表してた。

飛び散る汗も、苦しい息遣いも、ぜんぶぜんぶ私の憧れ続けたきらきらした青春の世界で、『テニスの王子様』が好きだってことに加えて、『ミュージカルテニスの王子様』のあの熱が好きだと思ったんです。幕が下りて、手が痛くなるくらい拍手をしたのは初めてだった。


王子様たちが一人ずつ頭を下げて袖にはけたと思ったら、また新しい音楽と一緒に舞台上に返ってくる。手に羽根みたいなの付けてるし、なんだこれ、なんだこれ!?って思いながら、でもすごく楽しい曲調だったからいちばん最後にこんなわくわくする歌で舞台が終わるのいいな~って思ってた。そんな呑気なこと考えてた。そしたら、王子様がぴょーんとこっち側に降りて、え!!!!!?????びっくりしてる間に皆通路を走ってくるし、なんとなんと私の席は横も後ろも通路だったので、いろんな人が通っていくの。最後にすごい爆弾落とされた!って思いながら、無意識のうちに菊丸英二くんを探してた。私の永遠の王子様。ゲンキンな夢女子なので、折角ならって。でも、見つけた菊丸くんはずいぶんと遠くにいて、そんなうまいこといかないよねって諦めて、その瞬間に、菊丸くんがこっちに走ってきた。頭の中まっしろになりながら手を振ったら、立ち止まってにっこり笑って手を振ってくれて、ボロボロ泣いた。生きてた。ずっとずっとどうしようもなく大好きだった私の王子様が、生きてたって、そう思った。

掌返す、って本当にこういうことだと思うんですけど、一緒に行ってくれた友達に帰り道ずっと「無理だ」「生きてた」「菊丸ちゃんが!」「可愛い」って泣きついたし、友達はテニス原作自体もあんまり知らない人だったけど、「誰か来た!って思っておかゆの顔見たらびっくりするほど幸せそうで、(この人が菊丸ちゃんか~)って思ったよ」って笑われました。あまりにも分かりやすい。でも、ずっと焦がれ続けた王子様たちが目の前に存在していて、本当に幸せな時間で、また会いたいな~って思った。思って、気付いた。もう会えないんだって。

 

お家に帰ってから、「卒業」の意味をちゃんと調べた。私が恋をした菊丸英二にはもう二度と会えないんだって分かって、どうしてだろうって何度も思った。その後に『Farewell Party*1』のチケットをライブビューイングだったけど手に入れて、ちゃんとお別れしようと思って映画館に向かって、そのコンサートの中の演出のひとつに心臓を握りつぶされた。
ステージの真ん中にリョーマが立ってて、歌い始めたのが『ROAD』。そのリョーマを囲むようにして制服姿のレギュラー陣が登場して、一列に並ぶ。その後ろに、レギュラージャージを着た新青学が並んで、6代目と7代目が手と手を合わせて入れ替わるんです。初めましての準備なんかひとつもしてなかったし、青春の色をしたレギュラージャージを着た新しい青学を、6代目の皆が制服姿で見つめているその姿だけで、涙が止まらなかった。あの時の私にはあまりにも残酷だった。だって泣いてるんだもん。私の大好きな青学のみんなが、天を仰いで、俯いて、まっすぐに新青学を見つめて、泣いてるんだもん。客席から新青学へと飛んだ「頑張れ!」の声に、共感することは出来なかった。誰が悪いわけでも無くて、ただ私が準備しきれてなかっただけ。でも、私の知ってるリョーマが、私の知らない青春学園メンバーと歌ってる姿を、見てられなかった。だって、「だけど今は横一並び、手を握り合い喜び感じ合える距離さ*2」って、言ったくせに。まだ並んでいてほしかった。せめて、この卒業式が終わるまで。

そうやって結局、ちゃんとしようって思ったお別れは全くできなくて。私はテニミュを離れました。たった一回公演に行っただけのくせにって思う人、すごくいると思います。でも、たった一回だったから、一回しか行けなくて、悔しさしか残らなくて、だからこそこんなに引き摺っちゃたんだろうなあって。私にとっての青春学園中等部の12人は、彼等しかいないからって思ってたんです。全国への切符を手に入れた彼等に、全国大会で戦ってほしかった。

 

偶然の再会

それから、月日が流れて、今までより公演に行きやすい場所に住み始めても、私がテニミュを観に行くことは無かった。ただ、6代目の菊丸英二くんを演じていた小関くんのことは追いかけ続けてたから、舞台に行く習慣はあって、そんな時に、ひょんなことからテニミュに再会した。履修していた大学の講義で、テニミュが取り扱われたんです。ちょっとわくわくした、だって、テニミュの持つあの熱がやっぱり好きだったから。でも、映像を観るってなって、流れてきたのが『Dream Live2014』で、しかも『誰にも見えない糸』からの『最後のゴールデンペア』で、先生私のトラウマ知ってるの???って本気で思った。そんなピンポイントにえぐられることってある!?(笑)黄金ペアのおたくだから、何よりも新しい「黄金ペア」を受け入れることができてなかったの。
授業だから、観たくないです!って教室飛び出す訳にも行かないし、観た。流石に卒業から二年経ってたし、6代目を思って泣くまではいかなかったけど、ドリライやっぱ楽しそうだなあ~、くらいで、あの時ほどの心を揺さぶられるような気持にはなれなくって、でも、

 

「おーいし、きっとラストだ、ここに来るのは!」
「うん、俺たち、これからもずっと黄金ペアだぞ!」
「もち!」

 

って、涙をこらえながら歌うふたりを見た瞬間、どうしてだか分からないけれど、黄金ペアだ、って自然と思えたんです。私が初めて出会った菊丸と大石ではなかったけど、でも、ああこの二人も必死にこの世界で生きてたんだなあって。本当の本当に最後のときに、「最後だ」って歌うの、くるしいよね。私も、聞くのがすごくつらかった覚えがある。テニミュを愛してた6代目を知ってたから。そしてきっと、7代目のみんなの涙も、同じなんだろうなって、テニミュを愛して、くるしいこともつらいことも乗り越えて、舞台上にきらきらした世界を届けるために、必死だったんだろうなって、わかった途端に、頑なに7代目を受け入れなかった自分は、ばかだったなあって思えた。あんなに6代目を最初から見届けられなかったことを後悔したくせに、7代目を最初から見届けられる機会を自分から手放したんだってことに、初めて気付けた。本当に本当にもったいないことしたなって、心の底から思ってて、とりあえず2nd関東立海公演までしかなかった私のDVDの棚に、比嘉公演以降が増えました。きっと6代目が卒業したころの私に言ったって伝わらないことだけれど、また私が出会えるまで、舞台の上に生きてくれていた7代目に本当に感謝したんです。

 

そして偶然って重なるもので、そんな風に思ってた私のもとに流れてきたツイートが、8代目菊丸英二を演じている本田礼生くんの呟き。11月28日の、菊丸英二くんの誕生日に、「菊丸っぽく撮ってみました☆」って写真付きであげてくれたそれが、TLに流れて来て、また私の知らない菊丸が生きてるんだって思ったら、観に行かなきゃって。今度こそ見逃しちゃダメだって思って、気付いたらチケットを取ってた。そうやってまた「初めまして」をした青春学園のみんなは、やっぱりきらきら輝いてて。ここにたどり着くまでに随分と時間がかかって、結局8代目のことだって山吹、ドリライ氷帝しか見届けられなかったけど、でもたった1公演しか行けなかったあの時よりは、ずっと気持ちは落ち着いてる。千秋楽のあの日、あの場所で、8代目を送り出せたことも、理由のひとつかもしれない。

 


もう一回、「初めまして」

 

 6代目菊丸英二を通して、演じていた小関くんのことも好きになって、その後もずっと追いかけ続けて、いろんなお仕事を見た。どんな役でも輝いてたし、かっこよかったし、やっぱり好きだなあって思ったけど、どこか面影を探している自分もいて、それがすごく苦しかった。新しいお仕事が嬉しくて、頑張ってほしいって思ってたけど、それと同時に、もう二度と会えないんだなって言うことを突きつけられているような気がしてた。
でも、さっきも書いたけど私がこんなに引き摺ったのはやっぱり最後のその日をこの目で見届けられなかったこと、好きだって伝えられなかったことが大部分を占めていたんだろうなと、それが理由でちゃんとお別れが出来なかったんだろうなと思ってて。でも、この間ちゃんと伝えられたんです、「小関くんの菊丸が本当に大好きでした。」って。うんってしっかり頷いて笑ってくれたのを見て、憑き物は落ちたみたいだった。伝えられる時に伝えなきゃいけないし、会える時に会いに行かなきゃいけないって、私はテニミュを通して実感しました。

 

皆が7代目の話ばっかりするのが寂しくて、いつか6代目のことを忘れ去られちゃうんじゃないかってすごく怖くて、でも、テニミュの舞台上に彼がいる時間が終わってしまっても、彼がいた事実は何も変わらないから、新しい青学が息をし始めるからって、私の大好きな青学が消えちゃうわけじゃない。こせきくんの菊丸をずっとずっと好きでいながら、まりおくんの菊丸のかっこよさにどきどきして、れおくんの菊丸に魅力を感じる事は、なんにも矛盾してない。好きな人が、増えるだけなんだよって、やっと気付けました。これに気付くのに随分と時間がかかってしまったから、7代目のことはまだまだ分からないことだらけだし、8代目のことも最初から応援できなかったけど、でも、今こうして気付けて本当に良かった。どんなに6代目がいとしくても、今目の前で生きててくれる青学が、まぶしくて仕方ない。

 

だから、9代目に会えるのが、今はすごく楽しみです。初めて私が、一番最初から見届けていける青春学園の皆との出会いもきっと、熱くてきらきらな舞台の上で。

*1:6代目のための卒業式。

*2:6代目のための青学バラード「Good Bye Today」の一節。6代目とあまりにもリンクしてて、何度聞いても泣いてしまう。